「カヴァレリア・ルスティカーナ」公演レポート <公演監督:藪西 正道>

■プロジェクト始動 〜稽古開始〜
 6月より音楽稽古を始め、ウバルド・ガルディーニ先生より伝授されたイタリアオペラの様式を中堅、若手歌手に伝授する。イタリアオペラの楽譜の旋律の抑揚のあり方、見方、テクニック面からの指導をする。
 7月より演出家 井田邦明氏が稽古を開始。
オペラの基礎演技を3回、また毎回立ち稽古の前には必要な場合基礎演技を繰り返し行う。
中堅・若手歌手・合唱を歌うソリスト達も自ら日程を再度調整し稽古に励む。
井田さんの指導、演出の中に確かな手ごたえを感じた結果であろう!

■演出家:井田 邦明 〜プロフェッショナルの仕事〜
 私自身は今までイタリア人演出家4人、ドイツ演出家1人、日本の有名演出家と数々のオペラに出演させて頂いたが、今回の様に稽古中にその場面を見て感動したのは初めての経験であった。
(もちろんそれぞれに素晴らしく一流の演出で有ったことは事実ですが)
 井田さんが Scena e Preghiera(祈りの場面)有名な合唱 Innegiamo を演出した時であった。 私は副指揮者として指揮をしていましたが井田さんが演出したその場面を見た瞬間、感動で涙が止まりませんでした。この瞬間をどう解釈したらよいのか未だに分かりませんが感動した事は間違いありません。

■オペラの心。愛。種が蒔かれ、この地に育ち、大樹となるように。〜井田 邦明「人生の宿題」〜
 クオーレ・ド・オペラの理念の一つ、「シンプルな舞台に本質を見出し次世代のオペラの形を創る」 このことは実現できると、この時に確信致しました。
 井田さんの妥協のない稽古はその後も続き、コーラスの1人1人にまで 自発的に歌い演じるまでその要求は続けられました。
 イタリア人指揮者 Matteo さんが合流してから、さらにイタリアの薫り付けがなされ 公演の成功に自ずと舵は切られて行きました。

■公演を終えて
 シンプルな舞台セットと衣装、最低限の照明により、歌手・コーラスの歌唱演技が重なり大きな感動を生んだことが何よりの収穫でした。
 また、毎回稽古にサポーターの皆様が応援に駆けつけて下さったことも新しい試みであったと思います。

公演監督 藪西 正道

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